ノートルダム大聖堂  2019-2020

 

 
 
2019年4月15日夕方、原因不明の出火によりノートルダム寺院内部で火災が発生。20時過ぎ人々が見守る中、尖塔が燃え落ちる。ルーブル美術館をはじめ国立美術館が寄託していた美術工芸品は早々に搬出され難を逃れるも世界的歴史遺産を喪失した傷は大きく、人々の心にぽっかり穴が開いてしまったような空虚感は計り知れない。6月になってようやく数々の検証を終え、足場が組まれ少しずつ改修・復元へと向かうノートルダム寺院。

 

 

   
 
 
 
早々に再建費用の寄付を募り大手企業は続々と名乗りを上げあっという間に9億ユーロ(約1000億円)が集まる。マクロン大統領は5年の再建計画を発表するも、200年かけて建立した大聖堂を5年で再建とはやや早急過ぎるのでは?とフランスらしい異論も・・・。改修にあたり国際コンペで案を募るという意見もあったけれどやはりフランスの歴史的遺産、復元と言う形に落ち着いたそう。

 

 

 
 
 
ようやく工事へと舵を切ったプロジェクトも昨年8月に屋根に使われていた鉛による空気汚染の懸念が浮上し工事は中断、そしてコロナウィルスの感染拡大による全世界的ストップ・・・、殆ど進まない中ロックダウン(都市封鎖)に突入。4月15日には聖堂の鐘が静まり返ったパリの街に響き渡ったという。

 

 

 
 
2020年も後半になりようやく再開した現場、現在は2018年に行われた改修工事の巨大な足場の搬出が最優先事項、火災により溶けて変形した4万本のチューブからなる200トンもの巨大な足場が厄介な難題とか。さまざまな混乱のもまた歴史の一ページになるのかも知れない・・・。 page top

 

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